2024/11/22
注文住宅を建てる際には、内装の素材選びも重要な要素の一つです。
特に、部屋の雰囲気を大きく左右するクロス選びは、慎重に進めたいものです。
そこで、この記事では注文住宅におけるクロスについて解説していきます。
ぜひ注文住宅を検討されている方は最後までご覧ください。
注文住宅のクロスとは?種類と特徴
注文住宅のクロスは、ビニールクロス、紙クロス、布クロスなど、さまざまな種類があります。
それぞれの素材には特徴やメリット・デメリットがあり、部屋の用途やデザイン、予算によって最適なものが異なります。
ビニールクロス
ビニールクロスは、日本の住宅で最も多く使われている一般的なクロスです。
ポリ塩化ビニールを主原料としているため、耐水性・耐久性に優れ、汚れや傷に強いのが特徴です。
価格も比較的安価で、豊富なカラーバリエーションと柄から、好みのデザインを選ぶことができます。
しかし、通気性が悪いという欠点があり、部屋に湿気がこもりやすい点は注意が必要です。
また、かつては接着剤にホルムアルデヒドが含まれているものが多く、シックハウス症候群が問題となりました。
現在では、含有基準が厳しくなり、安全性の高い製品が主流となっています。
紙クロス
紙クロスは、自然素材でできた、環境に優しいクロスです。
和紙やパルプ、亜麻など、さまざまな素材が使われています。
ビニールクロスと比べて、柔らかく温かみのある風合いが特徴です。
また、通気性も優れており、湿気を逃がしやすく、カビの発生を抑える効果もあります。
一方で、耐久性が低く、汚れや傷に弱いため、こまめなメンテナンスが必要となります。
価格はビニールクロスよりも高価ですが、自然素材にこだわりのある方におすすめです。
布クロス
布クロスは、木綿や麻などの天然繊維、またはポリエステルやレーヨンなどの化学繊維を織り上げたクロスです。
高級感があり、ホテルや美術館などでもよく使われています。
厚みがあり、耐久性も高く、経年変化を楽しめるのも魅力です。
ただし、価格が高く、施工も難しいことから、一般住宅ではあまり普及していません。
木質系壁紙
木質系壁紙は、木粉や竹粉などを主原料とした、自然素材の壁紙です。
木目調や無地のものが多く、木の温かさを部屋に感じることができます。
通気性や断熱性に優れ、調湿効果も期待できます。
ただし、水に弱く、汚れに注意が必要です。
無機質系壁紙
無機質系壁紙は、ガラス繊維や石膏などを主原料とした、防火性や耐水性に優れた壁紙です。
キッチンや浴室など、水回りや火を使う場所に適しています。
また、汚れや傷に強く、メンテナンスしやすいのも特徴です。
ただし、価格が高く、デザインのバリエーションが限られる点がデメリットです。
オレフィン壁紙
オレフィン壁紙は、オレフィン系樹脂を主原料とした、耐久性と耐水性に優れた壁紙です。
ビニールクロスよりも強度があり、傷や汚れに強いのが特徴です。
また、表面に特殊な加工が施されているものもあり、汚れを落としやすく、お手入れも簡単です。
価格も比較的安価で、さまざまなデザインがあります。
注文住宅のクロス選び!5つのポイント
部屋のイメージを明確にする
クロス選びの第一歩は、部屋のイメージを明確にすることです。
どんな雰囲気にしたいのか、どんな空間で過ごしたいのか、具体的にイメージすることで、クロス選びがスムーズになります。
例えば、リビングなら家族みんながくつろげるような暖色系、寝室なら落ち着いた雰囲気の寒色系など、部屋の用途に合わせてイメージを固めていきましょう。
部屋別のデザインと機能を考える
クロスを選ぶ際には、部屋別の用途や機能も考慮することが大切です。
例えば、リビングは家族が集まる空間なので、汚れや傷に強いクロスを選びたいところです。
キッチンは油汚れや水滴に強い素材を選ぶなど、部屋の用途に合わせて素材や機能を検討しましょう。
インテリアとの調和を考える
クロスは、部屋全体の印象を大きく左右する要素の一つです。
インテリアとの調和を意識することで、より美しい空間を演出することができます。
例えば、シンプルな家具を選ぶなら、アクセントクロスで個性的な空間を演出したり、華やかな家具を選ぶなら、落ち着いた色のクロスでバランスを取ったり、インテリアに合わせてクロスを選ぶようにしましょう。
価格とこだわりのバランスを考える
クロスには、価格帯が幅広く、さまざまな素材やデザインがあります。
予算とこだわりをバランス良く考え、自分に合ったクロスを選びましょう。
価格を抑えたい場合は、ビニールクロスやオレフィンクロスがおすすめです。
デザインや素材にこだわりたい場合は、紙クロスや布クロス、木質系壁紙など、より高価なクロスを選ぶことも可能です。
サンプルやモデルハウスで確認する
実際にクロスを選ぶ際には、サンプルやモデルハウスで確認することが大切です。
サンプルでは、色や柄のイメージが掴めますが、実際に部屋に貼った時の見え方はサンプルとは異なる場合があります。
モデルハウスでは、実際にクロスが貼られた空間を見ることができるので、イメージを掴みやすくなります。
複数のクロスを比較検討し、自分の理想に合ったクロスを見つけるようにしましょう。
まとめ
注文住宅のクロス選びでは、部屋の用途やデザイン、予算、ライフスタイルなどを考慮し、総合的に判断することが大切です。
当社では、家族の暮らし方に合わせた3つのスタイルを用意しています。
それぞれのスタイルは、シンプルさと機能美を兼ね備え、インテリアや外観のデザイン性を大切にしながら、快適な空間作りをサポートしますので、家づくりを検討されている方はぜひお気軽にお問い合わせください。