2025/04/10

平屋でワンルームの暮らし。
憧れるけれど、本当に快適なのか、どんな間取りにすればいいのか、費用はどれくらいかかるのか…不安も多いですよね。
今回は、平屋ワンルームの間取りに関するメリット・デメリット、必要な広さ、具体的なプラン例、設計上のポイントなどを、一般論として解説します。
これからマイホームを検討する方の参考になれば幸いです。
平屋でワンルーム暮らしのメリット・デメリット
建築費用の削減
平屋は2階建てに比べて建築面積が小さいため、基礎工事や屋根材などの費用を抑えることができます。
シンプルな間取りにすることで、さらにコスト削減が期待できます。
また、設備も最小限に抑えられるため、これも費用を抑える一助となります。
シンプルな暮らしの実現
ワンルームは、生活空間が一つにまとまるため、家事動線も短く、掃除や片付けも楽になります。
余計なスペースがない分、必要なものだけに囲まれた、シンプルでミニマルな暮らしを実現しやすいでしょう。
コンパクトな生活空間のメリット
コンパクトな空間は、温まりやすく、冷めにくいというメリットがあります。
光熱費の節約にも繋がり、経済的な暮らしに繋がります。
また、限られたスペースを有効活用することで、収納術や整理整頓のスキルも向上するかもしれません。
プライバシー確保の難しさ
ワンルームでは、生活空間が全て一体化しているため、プライバシーの確保が難しい点が挙げられます。
パーテーションやカーテンなどを活用して、空間を区切る工夫が必要です。
また、窓の位置や配置にも注意し、外部からの視線を遮る工夫も必要になります。
収納の工夫が必要
限られたスペースで生活するため、収納計画は非常に重要です。
収納家具を効率的に配置したり、壁面収納を設けたり、工夫が必要です。
また、収納用品を上手に活用することで、空間を広く見せることもできます。
将来的なライフスタイルの変化への対応
将来的に家族が増えたり、ライフスタイルが変わったりする可能性を考慮し、ある程度の拡張性を確保しておくことが重要です。
例えば、将来部屋を仕切れるように壁の構造を工夫したり、ロフトなどを設けて将来の居住スペースの確保を検討したりするのも良いでしょう。

平屋でワンルームを実現するための設計ポイント
最適な広さの検討
ワンルームに必要な広さは、居住者のライフスタイルによって大きく異なります。
最低限の広さだけでなく、ゆとりを持って生活できる広さを確保することが重要です。
1人暮らしであれば16~20坪程度、2人暮らしであれば22坪程度が目安ですが、家具の配置や収納スペースなども考慮する必要があります。
ゾーニングによる空間の有効活用
ワンルームでも、家具の配置や間仕切りによって空間をゾーニングすることで、それぞれの用途に合わせた快適な空間を作ることができます。
例えば、ベッドスペース、リビングスペース、キッチンなどを明確に区切ることで、生活空間をより快適に演出できます。
収納計画の重要性
ワンルームでは、収納スペースが不足しがちです。
クローゼットや棚などを十分に確保するだけでなく、収納用品を工夫して収納力を高めることが重要です。
壁面収納や、天井裏収納なども検討すると良いでしょう。
光と風の採り入れ
平屋は、周囲の建物によって日当たりや風通しが悪くなりやすいです。
窓の位置や大きさを工夫したり、中庭を設けたりすることで、自然光や風を効果的に取り入れる必要があります。
防犯対策の検討
平屋は、2階建てに比べて防犯面でリスクが高いため、防犯対策をしっかり行う必要があります。
防犯窓や防犯カメラ、センサーライトなどを設置したり、周囲の環境に配慮した土地選びをすることも重要です。
ワンルーム間取りの具体的なプラン例
・ベッドルームとリビングダイニングを一体化させつつ、パーテーションや家具の配置で視覚的に空間を分けるプラン。
・キッチンを独立させ、リビングダイニングとの間にカウンターを設置するプラン。
・玄関近くに収納スペースを設け、生活空間をスッキリ見せるプラン。
・窓を大きくとり、自然光を最大限に取り入れるプラン。

まとめ
平屋のワンルームは、シンプルでコンパクトな暮らしを実現できる一方で、プライバシーや収納、防犯面など、注意すべき点もあります。
快適な生活を送るためには、ライフスタイルに合わせた最適な広さを確保し、ゾーニングや収納計画、光と風の採り入れ、防犯対策などをしっかり検討することが重要です。
将来的なライフスタイルの変化も考慮し、柔軟に対応できる間取りにすることも大切です。
それぞれのニーズに合った設計にすることで、平屋ワンルームでの充実した生活が送れるでしょう。