2024/06/19

環境意識が高く、快適な住空間を求めるあなたへ。
近年、ZEH住宅の普及が進む中、換気システムの重要性もますます高まっています。

しかし、換気システムには様々な種類があり、どれを選べば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか？
本記事では、ZEH住宅に最適な換気システムの選び方とその効果について、詳しく解説していきます。

換気の基礎：自然換気と機械換気の違い

快適で健康的な住環境を実現するためには、適切な換気が不可欠です。
換気には、窓やドアを開けるなど自然な方法で行う「自然換気」と、換気扇などの機械を利用する「機械換気」の2つの方法があります。

自然換気

自然換気は、窓やドアを開けることで、外気を取り込み、室内の空気を排出する方法です。
費用が安く、誰でも簡単にできるのが魅力です。

しかし、風の向きや気温の影響を受けやすく、換気効果が安定しないというデメリットがあります。
また、花粉やPM2.5などの外気汚染物質が侵入しやすいため、近年では、都市部や郊外でも自然換気だけでは十分な換気効果が得られないケースが増えています。

機械換気

機械換気は、換気扇などの機械を使って、強制的に空気を入れ替えする方法です。
自然換気と比べて、換気効果が安定しており、外気汚染物質の侵入を防げます。
ただし、機械の設置やメンテナンス費用がかかるというデメリットがあります。

ZEH住宅での24時間換気システム

ZEH住宅では、24時間換気を義務付けているため、機械換気システムの導入が必須となります。
ZEH住宅に最適な換気システムは、「熱交換型換気システム」です。
熱交換型換気システムは、外気を取り込みながら、室内の熱を最大限に活用することで、室温の変化を抑え、冷暖房効率を高めます。

熱交換型換気システムの特徴

熱交換型換気システムは、外気を取り込みながら、室内の熱を交換することで、室温の変化を抑え、冷暖房効率を高めるシステムです。
具体的には、外気を吸い込み、その熱を室内の空気へ伝達し、温めた（冷やした）空気を室内へ送り込みます。
同時に、室内の空気を外へ排出することで、常に新鮮な空気を保ちます。

熱交換型換気システムの性能指標

熱交換型換気システムの性能は、「温度交換効率」と「第一種換気」の2つの指標で評価されます。

・温度交換効率
温度交換効率とは、外気を室内に導入する際に、どれだけ室内の熱を保持できるかを示す指標です。
温度交換効率が高いほど、冷暖房効率が向上し、省エネ効果が期待できます。
ZEH住宅では、温度交換効率が70％以上の熱交換型換気システムが推奨されています。

・第一種換気
第一種換気は、給気と排気を機械で行う換気方式です。
第一種換気は、常に安定した換気を行うことができ、外気汚染物質の侵入を防ぐ効果も期待できます。
ZEH住宅では、第一種換気方式の熱交換型換気システムが推奨されています。

熱交換型換気システムの選び方

熱交換型換気システムを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

・温度交換効率
温度交換効率は、冷暖房効率に大きく影響するため、70％以上の製品を選ぶことが重要です。

・第一種換気
第一種換気は、安定した換気効果が期待できるため、ZEH住宅では必須です。

・消費電力
熱交換型換気システムは、24時間稼働するため、消費電力が低い製品を選ぶことが重要です。

・価格
熱交換型換気システムは、一般的な換気扇よりも高価ですが、省エネ効果や健康面を考慮すると、長期的なコストパフォーマンスに優れています。

まとめ

ZEH住宅では、24時間換気システムの導入が必須です。
快適で健康的な住環境を実現するためには、熱交換型換気システムの導入がおすすめです。
熱交換型換気システムは、室内の熱を効率的に活用することで、冷暖房効率を高め、省エネ効果も期待できます。
また、外気汚染物質の侵入を防ぎ、常に新鮮な空気を保つことで、健康的な住環境を実現することができます。
ZEH住宅の購入を検討している方は、ぜひ熱交換型換気システムについて詳しく調べてみてください。