雨上がりのグレーの空を背景に、静かに輪郭を浮かび上がらせるグレージュの外観。
玄関ドアを開けた瞬間、ナチュラルな木の床とモルタル調キッチンがつながる、上質な空気がふっと流れ込みます。
日常の時間を、少しだけドラマチックに見せてくれる、シンプルモダンな一邸です。

暮らしを彩るデザインのポイント

• グレージュ外壁×縦長窓のシンプルモダンなファサード
  やわらかなグレージュ外壁に、細くシャープな縦長窓をリズミカルに並べた外観。光をたっぷり取り込みながら、外からの視線は自然とコントロールしてくれます。夕暮れ時、窓からこぼれる照明のラインが、街並みにさりげない存在感を添えてくれるはずです。
• 玄関土間収納とシューズクロークで、いつもすっきり迎え入れる
  玄関を開けると、広めのタイル土間がゆったりと続き、その奥に可動棚付きのシューズクローク。ベビーカーやアウトドアギアも、靴と一緒にまとめてしまえて、リビングに持ち込む物が自然と減ります。壁には小さな飾り棚ニッチを設け、季節の花やお気に入りのオブジェがゲストを迎える小さなギャラリーに。
• 光と陰影を愉しむ、モルタル調アクセントのLDK
  LDKの主役は、モルタル調のアイランドキッチンと、グレーのモルタル調アクセントクロス。床のオーク調フローリングとのコントラストが心地よく、クールすぎず温かみのある「ホテルライクなリビング」をつくり出しています。縦長窓と大きな掃き出し窓から差し込む光が、バーチカルブラインドに反射して、時間帯ごとに表情を変えるのもこの空間ならでは。
• 回遊しやすいキッチンレイアウトで、家族の会話が自然に生まれる
  アイランドキッチンの周りをくるりと回れる動線は、料理中も家族が行き交いやすいレイアウト。背面には大容量のキッチン収納とスライド扉のパントリーを配置し、食器やストック類も一列にすっきり収まります。平日の夜はIHコンロでさっと調理、休日はアイランドを囲んでワインとおつまみを楽しむ——そんなシーンが自然と浮かぶキッチンです。
• やわらかな木目×ホワイトパネルのユニットバス
  バスルームは、木目調パネルとホワイトでまとめた1坪タイプのシステムバス。ストレートラインのスライドバー付きシャワーが、バスタイムをホテルのような気分に変えてくれます。ハーフバステブは肩までゆったり浸かれる形状で、仕事終わりのリセット時間をしっかり支えてくれそうです。
• 吹き抜け天井の階段ホールが生む、縦の広がり
  階段ホールは天井を高くとり、上下階をつなぐ“縦の抜け感”をつくったエリア。廊下越しにキッチンやバスルームへ視線が抜け、コンパクトな動線でありながら、閉塞感のない心地よい広がりを感じられます。朝、家族がそれぞれの部屋から降りてくる足音も、どこか心地よいBGMに。
• 遊び心あふれるイエローのアクセントクロス×トイレ
  トイレは一転、マスタードイエローの幾何学模様アクセントクロスで、小さな空間にリズムをプラス。手洗い一体型トイレとグレージュの床が、すっきりとしたデザインを引き立てています。ゲストが思わず「かわいい」と声を漏らす、隠れたフォトスポットのような場所です。

プロとしてのこだわり

この家では、まず「光の入り方」と「視線の抜け方」を徹底的に設計しました。
道路側には縦長窓をメインに配置し、採光とプライバシーのバランスをコントロール。リビングの南側には大きな開口とバーチカルブラインドを組み合わせ、季節や時間帯によって光量を細やかに調整できるようにしています。

LDKは、キッチンを中心に家族がゆるやかに集まるワンルーム構成。モルタル調アイランドキッチンとアクセントクロスを同じグレー系で揃え、床や建具の木目とトーンを合わせることで、色数を抑えながらも豊かな質感を感じられる空間に仕上げました。

玄関には土間収納とシューズクロークを連続させ、「外で使うものを外の延長にしまう」という考え方で計画。廊下やリビングに物が出てきにくい構成にすることで、日々の片づけのストレスを軽やかにしています。
コンパクトな水まわり動線や、階段ホールの天井高さなど、暮らしのスケール感に寄り添いながら、やさしくモダンな雰囲気を大切にした住まいです。

この家のような暮らしを叶えるために

写真から伝わる静かなトーンや、光の陰影に惹かれたなら、きっとこの住まいの空気感がお好みに近いはず。
グレージュ外壁のシンプルモダンな外観に、モルタル調キッチンや玄関土間収納といった機能美を重ねることで、家はもっと自分らしいステージになっていきます。

「こんなLDKでコーヒーを淹れてみたい」「この玄関なら友人をたくさん呼びたくなる」
——そんなイメージが浮かんだら、次は実際の空間で光の入り方や素材感を体感してみませんか。
五感で確かめることで、理想の暮らしがぐっと現実に近づいていきます。